【現場の声】“30年の常識”を疑う──私たちが下請けを断る理由
- 周梨
- 7月7日
- 読了時間: 2分
更新日:7月18日
清掃業界が30年抱えてきた“構造のひずみ”──私たちは多重下請けをしません。
清掃業界、とりわけビルメンテナンス業界では、
ここ約30年間、ある“慣習”が当たり前のように続いてきました。
それがいわゆる「多重下請け構造」です。
下請けが下請けを呼ぶ構造の実態
仕事の流れはこうです:
大手ビルメンテナンス会社(元請け)
↓
中堅ビル管理会社
↓
清掃会社
↓
そのまた下請けの清掃業者
↓
個人の職人・作業スタッフ
このように、4重、5重にもなる下請け構造が業界内に常態化しています。
「100万円の清掃」が末端では“1万円”の現実
例えば、元請け業者がお客様に請求する金額が100万円だとします。
しかし、末端で実際に清掃を行う作業者には、
そのうちの1万〜1万5千円しか届かないということも珍しくありません。
にもかかわらず、お客様は100万円分のクオリティを当然期待しています。
その結果として、
作業時間を削る(端折る)
現場の点検(インスペクション)が不十分になる
高い技術を持つ職人が集まらない、続かない
品質の低下が常態化
設備や建物が汚れたまま放置され、劣化が加速する
こうして、清掃品質はじわじわと落ち込み、
“現場力の崩壊”が進んでいるのが今の業界の現実です。
私たちは「多重下請けをしない」と決めました。
株式会社ジャパンクオリティは、
この構造に真正面から異を唱える会社です。
清掃という行為は、「ただ汚れを落とす」ことではありません。
人を育て、信頼をつくり、空間の質を守ること。
それを支えるには、“構造そのもの”を変えていく必要があるのです。
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